チョコレート選びが120%楽しくなる!チョコレートと準チョコレートの違いを徹底解説

チョコケーキの写真 チョコレートの知識

私たちが普段おいしく食べているチョコレート。ふとした時にパッケージの裏が目に入り、「準チョコレート」と書いてあって気になったことはありませんか?

今回はチョコレートの種類によって分けられている「チョコレート」と「準チョコレート」の違いについて徹底解説していきます!

今まで知らなかった疑問を解決!お店に並ぶチョコレートを見るのが楽しくなりますよ!

チョコレートと準チョコレートの違いとは

使われているベース生地の成分量が違う

2つの大きな違いは、ベースとなるチョコレートのタネである「チョコレート生地」に使われているカカオ分と脂肪分の分量です。

では、ひとつずつ見ていきますね。

カカオ分の違い

チョコレートは主な原料であるカカオからできているのはお馴染みですね。このカカオの使用量に違いがあります。

チョコレートのほうが分量がが多く、準チョコレートのほうが少ないです。

この分量の差から、カカオの風味をより感じやすいのがチョコレートといえます。

脂肪分の違い

もうひとつの違いは脂肪分。チョコレートの油分に相当します。

こちらはチョコレートよりも準チョコレートのほうが割合が高く、より滑らかさが強調されているものとなっています。

分量は規約によって決まっている

それぞれの違いを書きましたが、各原料の分量には明確なルールがあり、数値で決められているんです。

ちょっと難しいですが、解説していきますね。

【チョコレート生地】

[1]カカオ分35%以上のもの

[2]カカオ分21%以上、カカオ分と乳固形分の合計で35%以上のもの

【準チョコレート生地】

[1]カカオ分15%以上で脂肪分が18%以上のもの

[2] カカオ分7%以上で脂肪分18%以上、乳固形分が12.5%以上のもの

意味を理解しようと思うと難しいので、それぞれの数字の違いに注目してみてください。

ポイントは、「カカオ分」と「脂肪分」

カカオ分はチョコレート生地のほうが高く、脂肪分は準チョコレート生地のほうが高いのがわかるでしょうか?

この分量に沿って、ベースとなるチョコレート生地が作られていくわけです。

このチョコレート生地を全体の60%以上使用しているものが「チョコレート」、準チョコレート生地を全体の60%以上使用しているものが「準チョコレート」となります。

・チョコレート:チョコレート生地を全体の60%以上使用している
・準チョコレート:準チョコレート生地を全体の60%以上使用している

ピュアチョコレートとは?

チョコレートの中には、さらに厳しい「純チョコレート規格」というルールがあり、主に添加物の使用を規制する内容となっています。

その規約を満たすチョコレートに与えられる、栄えある名誉勲章のようなものがピュアチョコレートです。

植物油脂という添加物の使用が認められていないため、その分よりカカオの風味を楽しめるようになっています。

より詳しい内容を知りたい方はこちらの記事をご覧ください!

チョコレートの種類別名称

さて、ここまででチョコレートと準チョコレートについてを見てきたわけですが、こんな表記も見たことありませんか?

「チョコレート菓子」「準チョコレート菓子」

ついでにこれについても解説していきますね!

チョコレート生地と他の食品の組み合わせ

「チョコレート菓子」とつくものは、チョコレート生地と、ビスケットやナッツなどのチョコレート以外の食べ物とが組み合わさったお菓子です。

使用する生地は、上記のチョコレート生地と準チョコレート生地の2種類。

チョコレート生地が使われているものが「チョコレート菓子」、準チョコレート生地が使われているのが「準チョコレート菓子」となります。

それぞれの規約

さて、ここでも規約の登場です!何事もルールは大事ですネ。

チョコレート菓子、準チョコレート菓子ともに生地の割合は全体の60%未満。残りの分がビスケットやナッツなどの占める割合となります。

・チョコレート菓子:チョコレート生地が全体の60%未満であるもの
・準チョコレート菓子:準チョコレート生地が全体の60%未満であるもの

チョコレート菓子と呼ばれるために

なんと!「チョコレート菓子」と呼ばれるためにも規約があるんです!

うげ~!ってなっちゃいそうですが・・・

でも、例えばチョコレート菓子ならば、こんな主張が通ってしまったらどうだろう?

「チョコレート生地が60%未満であればいいんでしょ?じゃあ5%だって、ちょこっとチョコレート使ってるんだからチョコレート菓子でしょ~!」

ってなったら、チョコ味が食べたくて購入するほうとしては、残念無念です・・・。

そんながっかりをなくすためにルールが設けられているのだと私は思っています。

チョコレート加工品の定義

チョコレート菓子と呼ぶためには、下記の5つのルールのどれかを満たしていなければいけません。

1.チョコレート生地にナッツ、フルーツ、パフなどを混合したり、練り込んだりしたもの。
  チョコレートの重量が全体の40%以上。
2.ナッツ、ヌガー、ビスケットなどにチョコレート生地をかけたり、くるんだりしたもの。
  チョコレートで覆う面積が全体の70%以上で重量が20%以上。
3.チョコレート生地でシェル(殻)を作り、中にクリーム、ジャム、ナッツなどを入れたもの。
  チョコレートの重量が全体の40%以上。
4.チョコレート生地をキャンディーや糖類でくるんだもの。
  チョコレートの重量が全体量の30%以上。
5.チョコレート生地をビスケットやスナックなどに挟んだり、つけたりしたもの。
  チョコレートの重量が全体の30%以上。

チョコレート検定 公式テキストより

これらを満たしていないとチョコレート菓子と呼ぶことができません。

・・・規約なので小難しいですが(笑)、ぱっと見て、チョコレートの重量は最低でも30%くらい必要みたいです。(その程度の認識で十分です!)

※ちなみに上記のような加工品であっても、生地の分量が60%以上であれば「チョコレート」「準チョコレート」となります。

チョコレートを分ける4つの種類と違い

ここまでで4種類の名称が出てきました。改めて見てみましょう。

・チョコレート:チョコレート生地を60%以上使用しているもの
・準チョコレート:準チョコレート生地を60%以上使用しているもの
・チョコレート菓子:チョコレート生地が全体の60%未満である加工品
・準チョコレート菓子:準チョコレート生地が全体の60%未満である加工品

これまでは、使われている生地の成分や分量について見てきました。

ここからは、食べるときの楽しみ方やお菓子作りの目的に焦点を当ててみましょう。

チョコレートとチョコレート菓子の違い

チョコレートは主に単体で楽しむもの。板チョコや粒チョコなどが該当しますね。「チョコレートが食べたいな」と思ったときに選びます。

それに対し、チョコレート菓子は別の食品との組み合わせで楽しむもの。チョコクッキーやピーナッツチョコなど、お菓子として楽しみたいときや小腹を満たすおやつとして最適です。

チョコレートと準チョコレートの違い

準チョコレート生地は油分を多く含んでいるため、チョコレート生地よりもなめらかに仕上がります。そのため、チョココーティングなどの上掛けとして使用するのに適しています。

名前の示す通り、”準”チョコレート(=チョコレートに近いもの、ってとこかな)なので、チョコレートとしての風味は劣るかもしれませんが、そのおかげでお菓子のバリエーションも広がって、いろんな楽しみができるのがメリットだと私は感じます。

まとめ

いかがでしたか?難しい数値もたくさん出てきたので、最後にまとめますね。

・チョコレートの種類別名称は4種類。
・ベースの生地の使用量や原料の分量によって決まる。
・食べるシーンや目的によって分けるとよい

今日はどんなチョコにしようかな?選ぶときに知っているとついパッケージ裏を確認したくなっちゃいますね!

「へぇ~、これってパフ入ってるけどチョコレートなんだ!」

そんな楽しみが増えることを願っています。

よく見るあのお菓子はどれに分類される?

ここからは番外編!

私たちのよく知るお菓子はいったいどれに分類されるの?

ということで、徹底解析してみました!

チョコレート

・明治 ミルクチョコレート

・明治 ガルボ

・明治 マーブルチョコレート

・ロッテ ガーナミルク

・ロッテ クランキー

・ネスレ キットカット

準チョコレート

・チロルチョコ ミルク

チョコレート菓子

・カバヤ さくさくぱんだ

・グリコ ポッキー

準チョコレート菓子

・有楽製菓 ブラックサンダー

・ロッテ パイの実

コメント

タイトルとURLをコピーしました