夏は体型が露出しやすい時期。今度こそダイエットしなきゃな・・・でも無理なダイエットは自分には続かない。しかも大好きなチョコレートが食べられない!そんな方におすすめなのがハイカカオチョコレート。いつものチョコをハイカカオにするだけで糖質を抑えることができるんです。
今回はハイカカオチョコレートの特徴から、普段の生活にどう取り入れればよいかを解説します。
ハイカカオチョコレートとは?
カカオ分70%以上のチョコレートのこと
最近よく耳にするようになりましたが、なんとなく知ってるけどうまく説明できないという方も多いかと思います。ここで改めて意味をしっかり理解しておきましょう。
チョコレートの分類としては、「ダークチョコレート」「ビターチョコレート」の部類になります。(詳しくはこちらの記事で取り上げています) ビターチョコレートとは、チョコレートの原料であるカカオマスが40%以上使用されているチョコレートのこと。中でもカカオ含有量が70%以上のチョコレートを一般的にハイカカオチョコレートと呼びます。
ハイカカオチョコレートの特徴
それではハイカカオチョコレートには一体どのような特徴があるのか、代表的なものを見ていきます。
砂糖の使用量が少ない
カカオの含有量が高いということは、その分砂糖の使用量が少ないということです。
例をあげると、カカオ分80%だったら、80%がカカオ分で残りの20%が砂糖です。これがもしカカオ分50%ならば、カカオ分が50%で、残りの50%分が砂糖やミルク等になります。
わかりやすいように、上記の数値に「グラム」と単位をつけてみましょう。
チョコレート全体を100gだとして、カカオ80%の場合は80gがカカオ、20gが砂糖です。カカオ50%なら、カカオが50gで、砂糖とミルクが50gとなりますね。板チョコが50gだとすると、分量はちょうど半分になります。
こうして数値に当てはめるとイメージしやすいですね。カカオ含有量が高ければ高いほど、砂糖の占める割合が減っていきます。カカオ99%になると、砂糖はmaxでもたった1%しか使うことができません。これがハイカカオチョコレートの一番の特徴です。
※実際はその他の成分も含まれるため、あくまで参考例としてご覧ください
カカオポリフェノール
原料のカカオ豆にはカカオポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは赤ワインやコーヒーなどにも多く含まれていて、苦味や渋味を感じる成分です。これには血圧の低下や血行促進、ガン予防などのさまざまな効果があり、健康のために摂取することも勧められています。
テオブロミン
同じくカカオ豆に含まれる成分のひとつ。リラックス効果や集中力を高める効果があることが確認されています。チョコレートを食べると少し気持ちが安らいだ感じがするのは、この成分のおかげであるともいえます。
カカオの特徴を存分に楽しめる
上記、砂糖の割合の部分で触れましたが、チョコレート全体に占めるカカオの割合が高いため、カカオそのものの風味を味わうことができるのも最大の特徴。
カカオ豆は、産地や焙煎方法などにより全然風味が変わってきます。コーヒー豆も産地やロースト方法によって風味が違うのと同じように、カカオ豆もその風合いを味わうことができます。砂糖やミルクを入れることにより素材の風味を直接感じることは難しくなってくるので、これはハイカカオチョコレートならではの楽しみ方です。
ダイエットに効果的なのはなぜ?
良いこと盛りだくさんのハイカカオチョコレート。でもダイエットにチョコレートは禁物なのでは?本当に食べても大丈夫?そんな疑問を解決するため、ポイントを解説していきます。
糖質の摂取が抑えられる
これまでで、ハイカカオチョコレートはカカオの含有量が高い分、砂糖を減らしているとご説明しました。つまり、チョコレートが「甘い」のはカカオマスに砂糖を混ぜているからなんです。
上記でも取り上げた数値の例で考えると、カカオ99%チョコレートは、100gに対して砂糖は多くても1gである計算となります。コーヒーに入れるスティックシュガーで3g程度なので、その1/3程度となります。チョコレートの量が50gだとたった0.5g!この程度であればダイエット中でも問題なく摂取可能です。
変わらない体重を維持できる
多くの研究機関により、ハイカカオチョコレートを食べ続けても体重やBMI(肥満度を表す指標)に変化がなかった、つまり食べ続けても太らないという研究結果が発表されています。これはダイエットには朗報ですね!お腹が空いたときに罪悪感なく食べられるのは嬉しいです。
ダイエットにおける注意点
さまざまな利点のあるハイカカオチョコレート。これならたくさん食べても大丈夫!と思ってしまいがちですが、ちょっと待って!決して良いことばかりじゃないので注意も必要です。ひとつづつ見ていきましょう。
脂質が高い
カカオ豆には油脂である「ココアバター」が約半分ほどの割合で含まれています。これは脂質なので、総じてカロリーが高くなってしまうんです。辛いことに、カカオ分が増えるほど脂質も増えていく計算になります。数値の例だと、カカオ40%だと脂質はその半分の20g、カカオ80%だと半分の40gとなります。実際に同じ分量のチョコレートで成分表示を比べてみると、カカオ含有量が多いほうがカロリーが高いはずです。
食べすぎ
上記と被りますが、この脂質が高いのが盲点。糖質が少なく健康に良いからといって、食べすぎてしまう方がいます。何事もほどよい量にとどめておくのがよいですね。目安は1日約30g程度までにしておきましょう。
無理せず続けるには「少しの変化」から
さて、ここまででハイカカオチョコレートの良い点・悪い点などを見てきました。では早速糖質抜きダイエットだ!と意気込んで急にライフスタイルを変化させると、結局続かず挫折してしまいがち。大切なのはまず「意識を持つ」こと。小さなことから少しずつ始め、まずは日々の”達成感”を感じていくと後に繋がりやすいです。これまでのお話をもとに、小さな変化を感じられることをピックアップしました。
いつものチョコレートをハイカカオに
普段食べているチョコレートをハイカカオチョコレートに変えてみましょう。たったこれだけで糖質の摂取量が減ります。苦みを強く感じるので、最初は抵抗があるかもしれませんが、食べていくうちに慣れてきますよ。少しずつ取り入れてみてください。
食べるタイミングを食事の前にする
空腹を感じると、つい甘いものに手が伸びてしまいます。食事前のタイミングはより空腹を感じる瞬間。あまり我慢しすぎると代謝が悪くなり、かえって太りやすい体をつくってしまうことに。あまり無理せず、ハイカカオチョコレートをゆっくり味わって食べましょう。空腹も収まって、食事の量も少しだけ減らせるかもしれません。
日々の食事を記録する
ダイエットを始めるなら、食事制限などを考えるより先に、普段の食事を記録してみましょう。普段の食事や間食、食事の時間などを記録することにより、いつ何をどれだけ摂取しているかが見える化できるのでおすすめです。また、記録することで「食べると書かなきゃいけない」という意識が働き、少し量を抑えようかな?という気持ちになったりします。
ほんの少しの意識の差が1日の適正カロリーを保つ秘訣。アプリを使えば日々の記録をつけるだけでカロリー計算や1日の摂取栄養素グラフも見れたりするので便利!私は「あすけん」というアプリ(基本の機能は無料)を使っています。
イライラやストレスを感じたときは
家事や仕事で忙しいときや、うまくいかなくてイライラしたときは、我慢せずに甘いチョコレートを食べましょう!実はダイエット中でも少量なら食べてOKなんですよ♪1日に板チョコ半分くらいまでが目安。その際は他の間食は控えましょう。おすすめはコンビニで売っているポケットサイズの個包装タイプか、大袋でまとめて入っているお徳用パック。食べやすい個包装タイプなので、ちょっとだけ食べるのに最適!
まとめ
ダイエットは継続が大事。無理をして続かなくなるより、少しずつの変化でゆるやかに続けていくほうが効果的です。1か月くらい続けるとそれが習慣化してくるので、無理なく続けられます。そうしたら今度は運動量を少し増やしてみるなどして、次のステップを取り入れる工夫をしてみてくださいね。
ハイカカオチョコレートでおいしく、楽しく、健康に。思い立った今日から、早速小さな変化を試してみませんか?
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